2000年9月23日 ヤングミュージックフェスティバル
(ルネッサながと「劇場」)
back
home
山口県長門市。
アンジーの生まれた場所である。
その長門に対する思い、というのは、私の場合、「ヒソカ」を聴いたあたりから具現化していっていて、いつかは訪れたい街であるとは思っていた。しかし、あまりにも遠かった。
7月、アンリミテッドから送られてきた手紙に書かれていた水戸さんのメッセージを見て、どうにかしてこの、大事な日に長門の地に立っていたいと思うようになっていた。そして、当日の朝を迎えた。
結局いろいろと検討した結果、相方(去年あたりから、アンジーを聴くようになった)の運転するクルマで長門に向かうことになった。
早朝出発したときはどしゃぶりの雨だった。
万が一屋外でのライブだったらデンセツになってしまうような雨だった。
長門に着いたころは夕方だった。
天気は西にいくほど持ち直してきていて、青空が広がっていた。時間がゆっくりと流れている気がした。
私が単に無知だったのだろうが、長門は「近松門左衛門」と「金子みすゞ」を生んだ地である、という。
金子みすゞの記念館は、長門市駅から1駅分だけのローカル線の終点、仙崎の駅構内にあった。
一駅だけ列車に揺られてまた戻った。
長門市駅に向かう車窓に、アンジーを生んだ「大津高校」が見えた。そしてその先に、目指す「ルネッサながと」があるというのだ。
「ルネッサながと」は市の文化振興事業のたまものであろう、多目的のイベントホールである。
「劇場」は芝居や音楽に用いられるところであるらしい。
この日は、山口県内で活躍するアマチュアバンドを集めての催しであり、アンジーはそのゲストとしてトリを飾る、という手はずになっていた。アマチュアバンドが1組2〜3曲を演奏していった。バックに大きい松の絵(能・狂言?)があったのがなかなかほほ笑ましかった。
この日のアンジーは「今年最初で最後である」こともそうであるし、このライブが行われる経緯を考えてもそうであるし...何よりも、気持ちが素直に伝わってきて、少しでも前に、高く、激しく...というのが、聴く側とシンクロしていた。非常に想い出に残るものになった。聴けた曲のことも、そしてここで感じた「おもい」も、最高潮に達していた。
この日、欠席のがちゃさんの穴を埋めたドラムヘルプのハロー君(通称?)の、その思いを伝え、届けようとするさまも印象に残った。
一瞬のために、長い時を経てたどり着いた甲斐があった、のだ。
そしてとんぼがえりしたのだが、余韻は日一日と増していき、「いつかまた長門をおとずれよう」という気持ちばかりがつのる、この頃なのである。
◆曲順◆
1.サーカス 2.祈り 3.すべての若き糞溜野郎ども 4.生きてるうちが花なのよ 5.わいわいわい 6.バンビの死 7.センチメンタルストリート 8.マグマの人よ 9.アストロボーイ、アストロガール 10.でくのぼう 11.天井裏から愛を込めて 12.ミミズ
アンコール1;1.庄屋の倉 2.蠅の王様
アンコール2;1.銀の腕時計
back
home